作・鴻上尚史
2006/11/11(土) 山形市中央公民館ホール(az七日町6F)

あらすじ

恋愛ドラマの脚本。

締め切りの過ぎている恋愛ドラマの脚本の催促に、有名女流脚本家・谷山真由美のもとへテレビ局プロデューサー・向井正也がむかった。しかし脚本はまだ1枚も出来ていないという。
放送日まではもうギリギリのスケジュール。このまま間に合わなければ、テレビ局は社会的信用を失い、谷山も作家生命を失うことに。

私と恋に落ちてちょうだい。

困った向井は、谷山に脚本を書かせるため、「自分に出来ることなら何でもします」と提案。すると谷山の口からは、思いがけない言葉が。
「私と恋に落ちてちょうだい」
懇願する谷山。困惑する向井。
やがて谷山のマネージャー・寺田や、郵便局強盗の仁と京子も加わり、物語は意外な方向へと突き進んでいく。

1996年『スナフキンの手紙』、1999年『朝日のような夕日をつれて』、2000年『トランス』以来6年ぶりに、劇団楽天夢座が鴻上ワールドに挑戦。今年の話題作『恋愛戯曲』をお届けします。

ドラマの撮影までに脚本は間に合うのか?
谷山と向井は、恋に落ちるのか?
はたして、
5人の運命や如何に!?

(公演パンフレットより)

CAST

  • 向井正也(テレビ局プロデューサー)・鈴木 敏功
  • 谷山真由美(有名脚本家)・・・・・・古澤 香
  • 杉村仁(郵便局強盗)・・・・・・・・佐藤 清明
  • 泉川京子(郵便局強盗)・・・・・・・平山レイコ
  • 寺田俊司(谷山のマネージャー)・・・すずきくん
  • 警官・・・吹雪 ビュン   謎の少女・・・聖谷 明香
  • コウモリ達・・・ぶかーん/会田 善観/えびな さとみ

STAFF

  • 演出…楽天十郎
  • 舞台監督…ぶかーん
  • 照明…ジークフリート・キルヒアイス  効果…阿部一美/会田善観
  • 装置…早乙女信也/七色いんこ   小道具…鈴木由美子
  • 衣装…伊東麻紀   メイク…丹野由美   制作…浅倉かおり

「悔い改めて福音を信ぜよ 」

 旗揚げして十数年、僕は役者しかしてきませんでした。それは他になにも出来なかったからです(最近ようやくカミテとシモテを理解したくらいですから)。その上セリフも直前まで覚えません。稽古も休みます。劇団イチの役立たずでした。よくこんなヤツを座長は我慢して使っていたなと思います。

 そんな僕が今では演出です。役者には「早くセリフ覚えろ」と怒鳴り、「ここの立ち位置には上手周りで来て」と文句を言い、スタッフには「イメージと違う」とやり直させいちいち口を出す、劇団イチの小ウルサイじじいになっていました。でも、昔の僕を知っている古株も、それを知らない若手達も、最後まで我慢して付き合ってくれました。

 そんなみんなが作ってくれた「恋愛戯曲」です。どうか最後までご覧ください。

(演出からご挨拶/公演パンフレットより)

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